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第3弾|乳がんの生存率は?ステージ2・10年生存率と「治療後16年」を考える

「乳がんになる人は多いけれど、治療を終えて元気に生活している人も多いですよね。」

乳がんについて調べていると、こんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

  • 乳がんの生存率はどのくらいなのか
  • ステージ2の乳がんは治るのか
  • 10年後も元気に生活できるのか
  • 手術やホルモン療法を終えた後はどうなるのか

こうした不安は、乳がんと診断された方だけでなく、ご家族にとっても大きな問題です。

今回は、日本の公的な統計を確認しながら、乳がんの生存率と、治療後の長い人生について考えてみたいと思います。

日本の乳がんの生存率は?

国立がん研究センターの院内がん登録によると、2012年に診断された女性乳がんについて10年間追跡したデータがあります。

そのデータでは、乳がん全体の10年ネット・サバイバルは82.5%でした。

そして、ステージⅡ乳がんでは、

  • 10年ネット・サバイバル:85.4%

と報告されています。

これは、ステージⅡの乳がんであっても、10年という長い期間で多くの方が生存していることを示しています。

ただし、これは「85.4%の人が完全に治癒した」という意味ではありません。

生存率と再発率、そして「完治」は同じ意味ではないため、数字の意味を正しく理解することが大切です。

ステージ2の乳がんは「治る」の?

乳がんのステージⅡには、ⅡAとⅡBがあります。

腫瘍の大きさやリンパ節への転移の有無などによって分類されます。

さらに乳がんでは、単純にステージだけを見るわけではありません。

治療方針を考える際には、

  • ER(エストロゲン受容体)
  • PgR(プロゲステロン受容体)
  • HER2
  • 腫瘍の大きさ
  • リンパ節転移
  • がんの性質

など、さまざまな情報を総合的に判断します。

そのため、「ステージ2だから全員同じ経過になる」ということではありません。

手術、薬物療法、放射線治療、ホルモン療法などを組み合わせ、一人ひとりに合わせた治療が行われます。

つまり、ステージⅡは治癒を目指して治療することができる段階です。

「5年」を過ぎたらどうなる?

乳がんについてよく聞くのが「5年生存率」という言葉です。

しかし、乳がんの場合、5年を過ぎたらすべての心配がなくなるという意味ではありません。

乳がんにはさまざまなタイプがあり、特にホルモン受容体陽性乳がんでは、5年を超えてから再発する可能性もあります。

そのため、治療が終わった後も定期的な診察や検査を続けることが重要です。

一方で、5年、10年、さらにそれ以上の時間を元気に過ごされている方がたくさんいることも事実です。

「治療から16年」というお話

今回、乳がんについて調べるきっかけになったのは、ある方からいただいたメッセージでした。

その方は、乳がんの手術を受け、ホルモン剤による治療を経験されています。

そして今年、

治療から16年目。

現在も元気にお仕事をされています。

私は、このお話を伺ってとても嬉しくなりました。

そして、乳がんについて改めて調べてみようと思いました。

なぜなら、統計上の「生存率」という数字だけではなく、そこには一人ひとりの人生があるからです。

乳がんの治療が終わっても、人生は続いていく

がんと診断された瞬間、多くの方は、

「これからどうなるのだろう」

と考えると思います。

手術を受ける。
薬を飲む。
必要に応じて抗がん剤や放射線治療を受ける。
そして、定期的に検査を受ける。

治療中は身体的な負担だけでなく、

「再発したらどうしよう」

という不安もあります。

だからこそ私は、

「病気を治すこと」だけではなく、「治療を受けながら、どう生活していくか」

という視点も大切だと考えています。

自律神経を整えることは「がんを治す」ことではない

これは第2弾でもお話しした重要なポイントです。

自律神経を整えることによって、がんそのものが消えるという意味ではありません。

がんの治療については、まず医療機関で行われる標準治療が中心になります。

そのうえで、

  • 痛み
  • 身体の緊張
  • 睡眠
  • 疲労
  • 日常生活の負担

などを少しでも軽くすること。

これが、治療を受ける方の生活を支える一つの方法になると考えています。

つまり、

「病気を治す治療」と「治療を受ける身体を支えること」

は、役割が違います。

どちらも、その人の生活を支えるために大切な視点です。

16年間、元気に働いているという事実

今回お話を伺った方は、現在、乳がんの治療をされている方とも励まし合っているそうです。

「一緒に頑張りましょう。」
「前向きにいきましょう。」

そんな言葉を掛け合っているとのことでした。

もちろん、気持ちだけでがんを治療できるわけではありません。

しかし、治療を受けている人にとって、

「自分は一人ではない」

と感じられることには大きな意味があると思います。

そして、乳がんの治療を経験して16年。

今も元気に仕事をされている。

この経験は、現在治療を受けている方にとって、一つの励みになるのではないでしょうか。

「病気」だけを見るのではなく、「その人」を見る

私は、治療院で患者さんと接するとき、

「この病気をどうするか」

だけではなく、

「この人は、これからどんな生活をしたいのか」

ということも大切にしたいと思っています。

痛みが少し減った。
よく眠れた。
仕事に行けた。
家族と過ごせた。
好きなことができた。

そうした一つ一つの積み重ねが、その人の人生になります。

病気を治すための医療。

そして、治療を受けながら日々の生活を支えること。

その両方を大切にすることが、これからの健康を考えるうえで重要なのではないでしょうか。

まとめ|乳がんになっても、人生は続いていく

日本の乳がん治療は大きく進歩しています。

ステージⅡ乳がんについても、10年という長期的な期間で高い生存率が報告されています。

もちろん、乳がんにはさまざまなタイプがあり、一人ひとりの治療や経過は異なります。

だからこそ、医学的な治療については主治医の先生と相談しながら進めることが大切です。

その一方で、

「治療を受けながら、今日を少しでも楽に過ごす」

ということも忘れてはいけないと思います。

今回、乳がんについて調べるきっかけをくださった方は、治療から16年目を迎え、現在も元気に仕事をされています。

そのお話から、私が改めて感じたことがあります。

病気だけを見るのではなく、その人の「これからの人生」を見る。

乳がんになっても、

仕事があります。
家族との時間があります。
やりたいことがあります。
笑える日があります。

そして、その先には新しい人生の時間が続いていきます。

治療を支えること。
生活を支えること。
そして、その人の「これから」を支えること。

私は、そんな視点を大切にしていきたいと思います。

※本記事は、乳がんの生存率や治療について一般的な情報を紹介するものです。個々の患者さんの治療方針や予後を判断するものではありません。治療中の方は、必ず主治医の先生にご相談ください。

参考情報

  • 国立がん研究センター がん情報サービス「院内がん登録 2012年10年生存率集計」
  • 国立がん研究センター がん情報サービス「乳がん」

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